本当にあった怖い話2
小学生の時は霊を探すのが流行り、中学生になったらコックリさんが流行りました。
しかも、コックリさん、流行ってるくせに、その名を言ったら呪われるとか訳わからん噂があったため、みんな「ンックリさん」とか「まるクリさん」とか、妙に親しげな名前で呼んでいました。
ここではポックリさんと呼ぶことにします。
呪われとぅない!
1番流行ったのが中二のとき、
同じクラスに小柄だけど活発なミカちゃんという女の子がいました。
ミカちゃんは自分のことを、おいらと呼んでいました。
そのミカちゃんに誘われるがまま放課後ポックリさんをしていたのです。
やり方の説明はいらんかね?
だいじょうぶかね?
早くいえば、ポックリさんという霊を降霊させて、色んな質問に答えてもらうのです。
こんなどこの馬の骨とも知らない子供の質問に何個も答えてくれるってポックリさん、お人好しすぎるわ。
放課後の教室で、4人が集まってポックリさんを呼び出すのです。
そんで、あいうえお表みたいな物を用意して、そのうえに10円玉置いて、みんなで人差し指で10円玉を触って、ポックリさんに質問すると、10円玉を動かして、答えてくれるのです。
そんでミカちゃんが
「原内くんのすきな人を教えてください」
とか、「松本のすきな人を教えてください」とか、
人気のある男子の好きな人をポックリさんに聞いていくのです。
律儀に全部教えてくれるポックリさん。
お人好しめ。
「原内くんの好きな人は…
ミ…カ…!!!わーーおいらだ!!!」
「松本の好きな人は…
ミ…カ…!!!わーーまた おいらだ!!!」
「じゃあクラスの男子、何人がおいらのこと好きですか?
2…3…!!
23人!!全員がおいらのことが好き!!!」
ってただのミカちゃん無双。
なにこれ私なんでこんなことに付き合わされてんのなんて思いません。
当時の私はガチでポックリさん信じてたから、
ミカちゃん、めちゃくちゃモテるな~と感心していました。
そしたら急にポックリさんが動き出して、
おまえをころす
だか
おまえたちゆるさない
だか、そういう言葉を示したから、
みんな「ぎゃあああ」って一斉に手を離しました。
怖かった。実に怖かった。
そしたらミカちゃんが真剣な顔で
ポックリさんやってる最中に手を離したら呪われてしまう。
呪われないためには、4時44分までに、左の小指から血を出さなくてはいけない とか言い出して、
もーーー嫌だよーーー
みんなで、制服についてるネームの安全ピンで、小指に傷をつけて血を出すことになりました。
痛いよーーー
呪われたくないよーーー
私以外の子達はみんな根性あるんでプスっと小指を指して無事出血させていました。
いたい!!まだ出ない!!いたい!!
怖がりな私は、めちゃくちゃ渋って浅く浅く何度もさしたあと、小指をぎゅーーーーっとおさえつけたら、やっと先端から血がにじんできたので、それでミカちゃんからOKをもらいました。
今思えばミカちゃんは、小指にささくれがあるから、それをむいて血が出たことにしてた気がする!!
ずるいわーーー!
非常に怖い1日となりました。
テルミーは懲りない
それでもポックリさんがまだ好きだった私は、今度は私主体で、ポックリさんをやったことない友達ばかり集めてチャレンジしてみたのです。
しーーーーーーーーーん
10円玉はピクリとも動くことがありませんでした。
「テルミーちゃん、これなに?」
「いや、10円玉が動くはずなんだけど」
「もう指はなしてもいい?」
「ダメだよ、離したら呪われるからちょっと待ってね!」
って言って、ピクリとも動かない10円玉に向かってお礼を言い、私の最初で最後の降霊は終わりました。
そのとき私は
「言い出しっぺが10円玉動かさなきゃいけないんだ」ということを学びました。
幼稚なんだか、ませてるのか分かんないねw
ちょっと大人になった1日でした。
おわり
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